夏の甲子園の熱戦の余韻がまだまだ冷めない今日この頃、甲子園の日程にも影響を与えた第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップが8月20日に開幕します。
今日は、第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップ2015の注目すべきポイントなど、私なりのポイントを書いていきたいと思います。
夏の甲子園決勝を戦い抜いた、仙台育英高校佐藤世那投手、そして見事な優勝を果たした東海大相模高校の小笠原慎之介投手、あの激闘を戦い抜いた二人の再会に注目しています。
甲子園の決勝戦、試合終了後にこの二人ががっちりと肩を組んで、何やら話をしていたのがとても印象に残っています。
そして、この二人の活躍が、日本のチームをけん引することになるでしょう。
【甲子園で魅せた二人の印象】
最も印象に残っているのは、佐藤世那と小笠原慎之助の野球に対する考え方の違いでした。
佐藤世那のほうは、東北に優勝旗を持ち帰りたいという強い気持ちの元、信念をもって野球に取り組んでいる姿が、かなり好印象を残しています。
一方の小笠原慎之助のほうは、これまで本当に苦しかった、楽しかった試合は1試合も無かった、と述べているように非常にネガティブな印象が残っています。
この二人の考え方の違い、これがこの先の彼らの野球人生に大きな影響を与えることになるかもしれません。
私は、佐藤世那投手の活躍を信じて、仙台育英を優勝候補の筆頭に挙げていました。
しかしながら、佐藤世那投手の実力は不足していました。
決勝戦のVTRを見ればわかると思いますが、佐藤世那投手の持ち味はアウトコースへのコントロールと変化球です。
決勝戦では、打者のインコース高めに浮いたボールを狙い撃ちされて大量失点となっています。
おそらく本人もその辺はわかっていると思いますので、第27回WBSC U-18ベースボールワールドカップでどのように修正してくるかがポイントとなります。
プロ間違いなしと言われている小笠原投手に対する野心をむき出しにして、世界の舞台で活躍してほしい選手の一人です。
【小笠原慎之助の成長に期待する】
プロのスカウトからかなりの評価を得ている小笠原慎之助投手。
私の視点は少し違います。
例えば、佐藤世那投手のように、修正するポイントが明確である場合、「まだ伸びしろがある」と判断することができます。
しかし、小笠原慎之助投手は投手としてかなりの完成度、サウスポーで、右バッターのインコースに力を入れて投げられる高校生は非常に少ないと思います。
普通に考えてみればわかることなのですが、彼は153キロの直球を持っています。
本来なら決勝戦で6失点もするような投手ではないはずです。
まだまだ足りない部分があるからこそ打たれる、まだまだ練習が必要だ・・と思えるかどうかが、これからの小笠原慎之助投手の活躍を占う上でのポイントです。
コメントを聞く限り、苦しい、という言葉が出てきているので、そのあたりは、このワールドカップでほかの選手たちから学び、何かをつかんでほしいと思います。
今のところ、私の評価では、プロで通用するのは佐藤世那投手のほう。
今回のワールドカップ、この二人の交わり、お互いを意識する気持ち、それぞれの想いが交錯する瞬間が一番の見どころなのです。
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