参加チーム数186校、夏の甲子園を賭けた神奈川県予選は熱戦が予想されます。注目投手が多いので、何人かピックアップして投球フォームなどをチェックしてみたいと思います。
前評判の一番は、春の大会優勝校の東海大相模で、投手陣の充実が目立ちます。しかし、神奈川大会は正直言ってわからないというのが本音です。
出場校が多くて、相模原・平塚学園・桐光学園など、有力校も多い。そして何より今年は好投手が多くて、全国でも通用する投手がごろごろ転がっています。
どのチームもこの夏のトーナメントで勝ち抜くのは至難の業と思っているでしょう。東海大相模には2人のエースがいるのが長いトーナメント戦を戦う上で非常に有利なポイントとなっています。
■2015年春の大会戦績
優勝 東海大相模
準優勝 相模原
ベスト4 桐光学園 橘
ベスト8 横浜隼人 平塚学園 慶応 日大藤沢
■2014年秋の大会
優勝 平塚学園
準優勝 桐光学園
ベスト4 相模原 東海大相模
ベスト8 横浜隼人 慶応 湘南学院 日大藤沢
【神奈川県大会の注目投手】
それでは、2015年夏の甲子園を賭けたトーナメント、神奈川県の注目投手を短くまとめてみたいと思います。
■東海大相模 小笠原慎之助投手
最速149キロ左腕の小笠原投手は、浦和学院の江口投手とならんで、今大会屈指の左腕だと思います。左腕で140キロ越えは素晴らしいです。左投手で速球を投げられる・・それだけでも凄すぎることです。
がっちりした体格、どっしりとした下半身、速球に耐えられる下半身がしっかりとできている投手だと思います。速球派だと思うのですが、あまり力を入れて投げているように見えません。
スリークオーター気味のフォームで、腕にも負担がかからなそう・・もしかしたら長いトーナメントも一人で投げ切ってしまうかもしれない・・という地力を感じました。
■東海大相模 吉田凌投手
昨年の夏の大会では決勝戦で圧巻の20奪三振、そのままでも全国で通用するであろう右腕がこの夏、更に成長して帰ってくることを思うと、楽しみで胸が高鳴ります。
テンポの良い投球、少し腕の振りが変則的なんですね・・そのせいで手離れがわかりにくく、バッターは打ちにくそうにしているのが印象的でした。
ボールが高めに浮くこともあるのですが、スーっと入っていく感じで、なんとも不思議な感覚です。球速は145キロほど、指にかかった時の直球の威力はプロ級です。
■平塚学園 高田孝一投手
ゆったりした投球フォームから繰り出される直球は130キロ台後半です。しかし、何とも威力がありそうな球を投げる投手です。少し投球フォームが大きいの気になりますが、早い直球とゆるい変化球、球速の差がかなりありそうです。
ゆるい変化球でストライクが取れる展開になると、高田投手のペース。アウトコースへのコントロールも自在です。
正直なところ、この投手一人ではトーナメントは厳しい、間違いなく全国クラスの投手なんですけどね、神奈川大会はそれほど厳しいということでしょう。
■横浜創学館 望月惇志投手
長身の右腕、横浜創学館の望月投手も将来を期待される投手です。長い腕の先から放たれる角度のある直球は148キロ、この投手が波に乗ると、並みの打者では手が出ないと思います。
体のラインがスマートで、少しコントロールが心配です。
コントロールが乱れると、球数が多くなり、スタミナを消耗するという悪循環に陥ります。特に夏は体力の消耗が激しいので、8割くらいの力で、しっかりとコントロールされたボールを投げればそうは打たれません。
そのくらい心にゆとりを持って投げるといいと思います。
熱戦が期待される2015年の神奈川県夏の高校野球、非常に厳しい戦いになることは間違いありませんが、私が見た中では東海大相模の小笠原投手が一番良かったです。
ベスト8以上のチームはすべて全国で通用するチームと思って間違いありません。素晴らしい試合が期待できそうです。
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