2015年の春の選抜ではベスト4で敦賀気比に大敗した大阪桐蔭高校、それでもスター揃いのチームには伸びしろが十分にあったような気がします。
私は春の大会も大阪桐蔭を総合力で優勝候補に挙げてはいましたが、今一つ飛びぬけた選手がいなかったのと、打線が不調に終わってしまいましたね。
夏の大阪大会、強豪校がひしめいている今夏の大阪でも、現状として大阪桐蔭が優勝に一番近い存在となります。その他としては、PL学園や履正社がどこまで粘れるか?ポイントの多い大阪大会、全国でもトップクラスの熱戦が期待できるトーナメントとなりそうです。
■2015年春の大会戦績
優勝 大阪桐蔭
準優勝 大阪偕星
ベスト4 上宮太子 履正社
ベスト8 関大一 四條畷 大塚 PL学園
■2014年秋の大会
優勝 大阪桐蔭
準優勝 PL学園
ベスト4 大阪大堺 大産大付
ベスト8 近大付 関大北陽 大商大 大塚
大阪府の大会では、現在大阪桐蔭が32連勝中と無敵状態です。春から更に力を付けたエース田中、高山と、投手力の安定感は抜群で穴が無い感じです。
ただ、高校野球ですから、一つのミスが負の連鎖を呼び、一つの好プレーがチームに勢いを付けます。打線に迫力のあるPL学園、好投手山口を擁する大商大堺など、波に乗ればチャンスはあります。
見どころはベスト16以降の戦いです。大阪桐蔭が抜けているとはいえ、個々の実力の差はほとんどありません。
【大阪桐蔭 田中誠也投手分析】
高校野球はやはり投手、投手力によって勝敗が分かれます。大舞台でも安定した力を発揮できるメンタルの強さも重要です。そういう意味では、すでに多くの大舞台を経験している田中投手のマウンドさばきにも注目したいところです。
まず、秋の大会の田中投手は、少し体の線が細く感じました。それでも力強い投球で、ストレートは130キロ台半ばを記録、アウトコースへの投げ分けもしっかりとしていました。
この時はまだ、下半身の安定感がいまいちで、高めにボールが浮くのが気になりました。特に右バッターの時、アウトコースを狙った投球が高めに浮くんですね。これはかなり心配される要素でした。
この時は、インコースもズバッといけなかった。インコースを狙った変化球が真ん中低めに集まっていました。
春の大会では、インコースへの変化球が右バッターの懐に吸い込まれていく感じです。調子がいい時は変化球がバッターの胸元に吸い込まれていきます。
田中投手を見るポイントですが、アウトコースへのコントロールが一番わかりやすいと思います。
アウトコースのストレートが高めに浮くようだと投球が安定しません。これでストライクが取れるときはリラックスしていて状態が良い時と判断できます。
私は、この手のサウスポー投手が大好きです。
サウスポーで130キロ台半ばのストレートを左右に投げ分けるのって、本当に難しいことだと思います。サウスポー独特の左右の角度を使って、強打者を打ち取ってほしいと思います。
春は攻撃陣がまだまだ発展途上にありました。今年は好投手が多い大会なので、打線もかなり苦労すると思います。順調に成長していれば、甲子園出場、上位進出が期待できるはずです。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。