夏の甲子園も数々の激闘を残しながら、3回戦まできました。強豪校は順調に勝ち進んでいるようですが・・
今日、お伝えさせていただきますのは、甲子園史上2人目の150キロオーバー左腕、プロも注目している東海大相模高校の小笠原慎之介選手です。
将来が期待される逸材ですが、やはり高校野球とプロの世界では雲泥の差があります。
彼がこれから先、プロとして活躍できるかどうか?冷静に分析してみたいと思います。
まず、甲子園での評価に関してですが、甲子園というのは野球の祭典とも言えるイベントで、いわばお祭りのようなものです。
お祭りを盛り上げたいということで、新聞各社やテレビ番組などでは、わざとスター選手を大きく取り上げる傾向があります。
ですから、現段階でのスカウトの評価や、新聞の報道に関してはあてになりません。
大きく取り上げて「怪物」と祭り上げることによって、甲子園のムードを一気に高めるのが目的です。
正直申しまして、高校野球で活躍した選手が、プロでも同じような実力を発揮できるかどうかは、話が別です。
スピードボールだけではなく、しっかりとした技術を身につけられていること、プロに入ってからのフォーム改造などに取り組めるかどうか?が重要なポイントとなります。
高校生ですから、今時点での実力よりも、むしろ伸びしろのほうが断然重要視されなければならないということです。
【小笠原慎之介の投球に関する感想】
まず、じっくり見ずに、初めて見て率直に思ったことは、「ずいぶんと力が入っているなぁ」ということでした。
最終回だったので、余計に力いっぱい投げていたということもあるでしょうが、あれだけ力いっぱい投げたら、肩やひじの故障が心配になります。
特に左投手で剛腕と言われる投手は、プロでもあまりいないはず、長年活躍できるサウスポーは、工藤公康さんや、今も現役で頑張っている山本昌広投手のような、緩い球を持ち味としている投手であることを忘れてはいけません。
実際に投球を見た感想ですが、まず後ろから見ると非常にがっちりとした体格をしております。身長180cmで83kgという非常にバランスの取れた素晴らしい体格・・うらやましい。
投げ込まれる投球も、力みのない素直な直球です。変化球もそれなりにスピードが出ているようなので、もともとの素質が速球派なんですね。
やっぱり少し故障が気になる投球フォームですけど、このままいけば普通にドラフト上位でそのままプロに入れると思います。
入って2・3年は下積みとなりそうですが、その間に先ほど言ったような故障を防ぐための投球フォームを身につけなければいけません。
ストレートは145キロ程度で、変化球とコントロールで勝負する投手になれたら最高です。
普段は力を抜いて投げているのですが、時折見せる渾身のストレートは危険です。逆の発想をもって、抑えたい時こそ力を抜いて投球することを学んでほしいです。
いずれにしても、ドラフト後の活躍が楽しみな選手が出てきましたね。
新聞やテレビでは152キロと、ボールのスピードだけがクローズアップされていますが、スピードなど気にせず、打ち取るための投球に徹してほしいと思います。
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