今大会屈指の右腕、県岐阜商のエース、高橋純平投手の活躍が期待される夏の高校野球岐阜県予選。誰もが指摘しているのは、猛暑の中での連投は無理だろうという話です。
はっきり申しますと、私もそう思っています。
理由については、私なりの意見をしっかりとまとめたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いください。
2015年の岐阜県予選の参加チームは、昨年よりも1チーム多い68チームとなりました。参加チーム数自体は少ないものの、この猛暑の夏を戦い抜く過酷さは他県と同じです。
プロ球団のスカウトの目が光る大舞台で、各チームの投手陣がどのようなパフォーマンスを発揮するのか?見どころの多い大会となります。
■2015年春の大会の戦績
優勝 中京
準優勝 土岐商
ベスト4 大垣日大 岐阜工
ベスト8 岐山 県岐阜商 麗澤瑞浪 美濃加茂
■2014年秋の大会
優勝 岐阜総合学園
準優勝 県岐阜商
ベスト4 土岐商 関商工
ベスト8 帝京大可児 岐阜工 岐阜城北 岐阜聖徳学園
ご覧のように、2015年春までの成績を見ると、県岐阜商の活躍が目立っていたわけでは無いのがわかります。春の選抜の時の高橋投手の私なりの評価は、「すでに完成されている」と言うことでした。
春の時点で、体つき、投球フォームなど、高橋投手はすでにあらゆる面で完成されているように見えたのです。
ですから、興味のポイントは、高橋投手が春からどのような成長を遂げているのか?と言うことになります。本当に春からの成長が止まってしまっていれば、夏の大会を勝ち抜くのはかなり難しいと思います。
強打の中京高校、投打にバランスの取れた土岐商などの有力校がどのような戦いを見せるのか?ベスト8以降の高橋投手は相当厳しい戦いになります。
【県岐阜商高橋純平投手の分析】
高校生投手の分析をするときに私が重要だと思うポイントがいくつかあります。
まずは投球フォームです。フォームが大きければスタミナを消耗しますから、トーナメントでは不利な要素になりますし、ある程度投球フォームが大きければ、スピードボールを投げるのはそれほど難しいことではありません。
身長163cmの私でも、硬式ボールで130キロ台後半は投げられましたので・・ただし、10球投げると息が切れるほど体力を消耗しましたから、普段は125キロくらいのボールを投げていました・・。
それから、もう一つ重要な要素は、コントロールです。
コントロールにも2段階くらいありまして、アウトコースへのコントロールがきちんとしている投手は第一段階合格・・スピードはあるけどアウトコースの球が浮く投手はよくありません。
コントロールの第二段階として、インコースへの制球力があります。
インコースにびしっと決まる球を持っている投手は、高校野球でも数少ないですが、浦和学院の江口投手がかなり良いです。スピードが無くてもインコースへの制球力があれば、そうは打たれることはありません。
県岐阜商の高橋純平投手について分析してみましょう。
春の大会では、本人も納得のいく投球はできていないはずです。なぜならアウトコースの球が浮いてしまうことが多かったからです。下半身に力が入らず、上体の力に負けてしまうことで、ボールが高めに浮きます。
150キロ右腕と言われていますけども、速い直球はほとんどバッターの胸元より上に来ています。これでは夏の大会で抑えきることは難しいでしょう。
ただ、救いなのは、投球フォームが体のわりにコンパクトで、チカラで投げるのではなく、腕の振りで投げている感じがする点でした。
夏は厳しいですけど、連投には強いタイプだと思います。
高橋投手の球威なら、インコースに投げる必要はありません。アウトコースの低めに直球、真ん中より低いところに変化球を投げておけば県大会ではそれほど打たれる心配はありません。
ただ、下半身に力無く、浮いてくるボールが増えてくると、県大会でも強豪校相手では抑えるのは難しくなります。高橋投手はある程度完成されたものを持っているだけに、自分の調子をどこまで試合の中で調整することができるかがポイントとなります。
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