県岐阜商の高橋純平投手がプロに志願することが明らかになりました。春の選抜では153kmをたたき出し、ドラ1に最も近い男として注目されていた高橋投手、はたして彼はプロで通用するのでしょうか?
完成された投球フォームから繰り出される剛速球は、高校時代の田中将大投手を彷彿とさせるものがありました。安定した下半身から繰り出されるボールは、打者の懐に吸い込まれて行きます。
夏の大会で調子を崩しまして、世界大会でも最速は146kmとファンにとっては少し物足りない内容だったかもしれません。
それでも私はこの高橋純平投手の不調について、好意的に受け止めていました。
高校生の時は、体が大きく変化し、自分の投球ファームを忘れてしまうことはよくあることです。フォームがまとまらなければ打たれますし、自信を失います。
その逆境を乗り越えてのプロ志願、是非期待してほしいと思います。
【自信を取り戻すきっかけは世界大会】
今回行われた世界大会では、日本選手全員が素晴らしい活躍を見せ、選ばれた選手たちはみなプレッシャーに強いことを証明して見せました。
さらに、投手陣はアメリカ戦を完封した佐藤世那投手に代表するように安定したピッチングを披露しました。
確か、高橋純平投手は公務員の志望だったのですが、佐藤世那投手と同様、世界大会が良いきっかけとなり、今回のプロ志願となりました。
小笠原慎之助投手と並んで、期待の大型新人となることは間違いありません。
ただ、高橋純平投手も現在の状態ではプロとしてやっていくことはできません。マウンド度胸というか、もう少し落ち着いて投球ができるようになるまで、しっかりと下積みをしてほしいと感じています。
【高橋純平投手に忍び寄る危険な罠】
春の大会までは、高橋純平投手のストレートは打たれることはほとんどありませんが、高校生も夏のころになると、徐々に速球だけでは通用しなくなりました。
この手のタイプの投手が陥りやすい罠として、ストレートの威力に頼りすぎるということが挙げられます。
打たれれば打たれるほど、ストレートにチカラが入り、もっと速い球を投げようとしてしまいます。それが速球を投げる投手の故障が多い原因です。
これからプロでやっていくために必要なことは、150キロを投げることではなく、打者を抑えること、しっかりと先発のローテーションを1年間守れる選手になることです。
もう一回り体が大きくなって、球速は145kmくらいのまま、緩急とコントロールで抑えられるような、日本人らしいプレーヤーに成長することを期待しています。
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