2015年選抜高校野球で、見事に21世紀枠の狭き門を勝ち取った豊橋工業の戦力分析を行なっていきたいと思います。甲子園は強豪私学がひしめき合い、県立高校の数は極端に少なくなっています。私学の独壇場とも言える甲子園に、県立の風を吹き込んで欲しいと思います。
豊橋工業は秋の県大会ベスト4に進出、3位決定戦でも勝って東海大会に出場しました。エースの森を中心に守りの野球が心情で、リードされても決して諦めることのないメンタルの強さにも注目です。
豊橋工業の選手紹介
豊橋工業のグラウンドには、生徒たちが手作りしたビニルハウスの練習場があります。工業高校ならではの施工の技術を活かして先輩たちが中心となって作り上げたものだそうです。
野球にかける情熱と、「職業人」としての魂が彼らの練習を支えています。その他、ネットや平均台も生徒たちが作ったものです。このような取り組みが評価されての21世紀枠選出となりました。
※主力メンバーのみ
◆打撃成績
(氏名・学年・ポジション・打率)
・森 奎真 3年生 投手 .250
・彦坂拓新 3年生 捕手 .348
・仲鉢貴大 3年生 一 .286
・鈴木教真 3年生 二 .293
・河合智哉 3年生 三 .182
・江川清太郎 3年生 遊 .289
・榎本将吾 3年生 左 .103
・乙部公輝 3年生 中 .114
・岡 竜生 2年生 右 .250
・チーム打率:.235
◆投手成績
・森 奎真 3年生 1.27
・榎本将吾 3年生 2.53
【戦力分析】
春夏を通して初の甲子園出場となる豊橋工業は、エース森がチームの要の存在です。その森を引き立てるのがこのチームのモットーである「全員野球」です。
森の調子が上がらない時には、野手が森を盛り立てて、全員野球を繰り広げます。チームワークと精神力で甲子園初勝利をもぎ取ることができるかに注目しましょう。
チーム方針の「すべての人に感動を与える野球部」を実践できるかどうかにも注目です。
【投手力分析】
エース森はドラフト候補とも言われています。この時期の投手で防御率1.27は立派です。全国の強豪校相手にも十分に通用する投手だと思います。このチームの場合には、森が打たせて取った打球を野手が正確に処理できるかどうか?これがポイントです。
全国レベルのチームは打ち取った打球も強烈なので、野手陣が乱れてしまうこともあります。メンタル面を強く持って自分の責任を全うすれば、1回戦突破が見えてきます。
森の投球については、球速はかなり出ています。140キロ以上を計測することもあり、変化球もスライダー・カーブ・チェンジアップと多彩です。ただ、上半身のチカラで投げている感じが強くて、球が高めに浮くことがあります。直球が高めに浮いてしまうと、チェンジアップの効果が薄れてしまいます。
この投手のもう一つの特徴がコントロールです。アウトコースへのコントロールが素晴らしいです。アウトコースが思ったとおりに決まるからインコースへ思い切った投球ができる。
緊張せずに自分の流れにさえ持っていけば、簡単に連打を浴びることは無いと思います。
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