中国大会王者の宇部鴻城高校も、準優勝候補と言っていい戦力があります。エースの上西を中心とする守りのチームと言われながら、ここ最近の2試合は12得点以上の打力を見せつけました。
宇部鴻城の上位進出のポイントは、上西の仕上がり具合とリリーフの木場、中杉という手厚い投手陣の出来具合にかかっています。これだけ分厚い投手陣を抱えるチームは全国でも少ないと思いますので、勝ち進めば進むほど粘りの効く野球を展開してくることが予想されます。
宇部鴻城の選手紹介
手厚い投手陣に加えて、最近は打力の向上が著しい宇部鴻城高校。目標とするのは強豪校のエースを打ち崩せるほどの打力のチームだそうです。しかし、宇部鴻城は神宮大会で東海大四にコールド負けを喫しているので、私は優勝候補リストからはずしました。
※主力選手のみ
(氏名・学年・ポジション・打率)
◆打撃成績
・上西嵐満 3年生 投手 .061
・町田尚平 3年生 捕手 .306
・仲西驚央 3年生 一 .267
・藤田 司 3年生 二 .320
・芦浦友貴 3年生 三 .154
・梅岡亮太 3年生 遊 .083
・岡田克樹 3年生 左 .468
・梅本大輝 3年生 中 .469
・上田力也 2年生 右 .362
・チーム打率:.276
◆投手成績
・上西嵐満 3年生 1.33
・木場雄大 3年生 0.63
・中杉直道 3年生 0.66
【戦力分析】
総合的な投手力は大会屈指といえます。誰が投げてもそれなりにゲームを作ることができるというのは野手にとって精神的な部分で大きな効果があります。
また、相手打線の癖によって投手起用を変更できるのも大きなチーム力です。そして打力の要は岡田克樹選手、彼は中国大会の決勝戦で決勝ホームランを放った選手です。とても勝負強くある意味で運を持っている選手とも言えます。
県大会ではすべての試合で5得点以上をマークしている打線が、甲子園の舞台でどこまで通用するか?当たり始めたら止められない打線と固い守備に定評のあるチームです。
このチームが、優勝候補と言われるような強豪チームと対戦することになれば大注目です。きっと面白い乱打戦が見られると思います。
【投手力分析】
エースの上西投手について分析してみましょう。彼は直球こそ140キロに届かない投手ですが、素晴らしいのは制球力です。多彩な変化球もコーナーにビシッと決まってきます。
変化球でカウントを稼がれると、バッターとしては「打つ球」に迷う状態になります。そのため甲子園では、早めのカウントから直球を狙われると思いますので、その対策が見ものです
上西投手の制球力の秘密は、どっしりとした下半身にあります。投球を後ろから見るとよく分かるのですが、おしりから太ももにかけての筋肉が素晴らしい。いわゆるどっしりとした野球体型です。相当鍛えてます。
下半身がしっかりしているので、投球動作(左足を上げる動作)が非常にゆったりとしています。踏み出す足も大きく下半身に腕が遅れてついていく感じ・・とても素晴らしい投球フォームだと思います。
これなら故障も少ないでしょうし、安定した投球を長時間続けることが可能だと思います。夏に向けてあと4・5キロ球速が上がってくるとドラフト候補にも挙がってきそうなくらい良い投手だと思います。
球審からボールを受け取るとき、しっかりと脱帽して毎回お辞儀をする姿がとても印象的です。本当に素晴らしい姿だと思いました。
⇒トップページに戻る☆彡「注目の話題が満載」コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。