群馬県の高校野球と言えば、私学の強さが目立ちます。いわゆる私立3強というのは、健大高崎・前橋育英・桐生第一の3校で、特に健大高崎は、今年の春の選抜甲子園でベスト8に勝ち進む活躍を見せました。
実力や選手層では、拓殖捕手、柴引などプロが注目するスラッガーを擁する健大高崎がかなりリード、継投の効く投手陣もこの夏を乗り切る実力を持っています。
昨年の選抜出場校桐生第一も甲子園出場の有力候補です。昨年のメンバーが残っていて大舞台を経験しているアドバンテージをどこまで活かすことができるか?
ベスト4に残りそうな公立高校では、伊勢崎清明・高崎商がありますが、夏の大会はスタミナ勝負、うまく凌げるチームが断然有利な展開となるため、やはり私立高がずいぶん有利だなぁというのが率直な感想です。
■2015年春の大会の戦績
優勝 前橋育英
準優勝 健大高崎
ベスト4 桐生第一 太田東
ベスト8 沼田 前橋商 伊勢崎清明 高崎商
■2014年秋の大会の戦績
優勝 健大高崎
準優勝 前橋育英
ベスト4 富岡 高崎商
ベスト8 関東学園大付属 樹徳 太田工 渋川
有力候補の上位3チームは揺るがないところ、問題は私学3強のどのチームが勝ちあがるのか?ですね。どのチームが勝っても、チーム力は全国レベルとなります。
公立高校はこの私学3強を打倒することが目標となります。特に工業高校のチームは意外なチカラを見せることがある(私の印象)ので対戦相手となるチームにも素晴らしい試合を期待しています。
【健大高崎の川井智也投手の分析】
お楽しみの投手分析、群馬県は今年の選抜大会で完投勝利を挙げた健大高崎の川井投手です。左腕から繰り出す力強い直球と、打者のタイミングをずらす投球術が光ります。
どっしりとしたおしり・・いかにも野球選手と言った体格をしています。安定した下半身から繰り出されるボールは、高目に浮くことが少なく、低めにしっかりと制球されています。
左バッターがアウトコースに逃げる変化球をとらえるのは至難の業です。この投手なら、右バッターのインコースでも勝負できるコントロールを持っていると思います。
ただし、キャッチャーの要求は右でも左でもアウトコース低目の球が多いのが気になりました。無理にインコースを攻めて甘く入るのであれば、最初からアウトコースの出し入れで勝負しようとしているのかもしれません。インコースを攻めるときは三振を取りに来るときです。
投球フォームも非常に安定しています。まったく軸がぶれないので、スタミナ面も問題ありません。
ランナーがいるときにクイックで投げると少し体にチカラが入って、球威が落ちることがあります。ランナーを背負ってからの投球、特に送りバントを決められた後、落ち着いた投球ができるかどうかがポイントになります。
投球フォームですが、腕の振りがコンパクトで、打者から見ると非常にボールが速く感じると思います。あくまでも個人的な感想ですが、少しひじが・・故障が心配・・うまく言えませんがそんな風に思いました。
もう少しチカラを抜いて、右バッターのインコース低めに決まる球を磨くと、夏の厳しいトーナメントも一人で投げ抜くことができると思います。
私はサウスポーの投手が大好きです。角度のある球を右バッターの懐にビシビシ投げ込んでほしいと思います。応援しています!
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