今年の宮城県の高校野球は、仙台育英高校の独壇場と言っても過言ではないでしょう。秋の大会、神宮大会、そして春の大会と安定して勝ち進んできました。
これまで佐藤世那投手の好不調によって、勝敗が左右される傾向にありましたが、いつの間にか強力打線が投手陣を援護するというチームカラーが目立つようになってきました。
春の大会では沈黙した平沢大河選手の成長も注目のポイントとなります。打線が安定すれば、継投策も効くので、夏場の連投を極力避けながら戦うことができます。
県大会の日程:7月7日~20日
■2015年春の大会戦績
優勝:仙台育英
準優勝:柴田
ベスト4:登米・石巻
ベスト8:泉・塩釜・利府・仙台三
■2014年秋の大会
優勝:仙台育英
準優勝:東陵
ベスト4:松島・古川学園
ベスト8:仙台三・古川工・柴田・利府
やはり、絶対エース佐藤世那投手が軸になる大会になると思います。予選の段階では、佐藤投手を打ち崩すチームが現れる可能性はものすごく低いと考えています。
たとえ、佐藤投手から5点・6点を挙げるような展開になっても、今度は仙台育英の強力打線を抑えるのが大変です。三番平沢・四番郡司といったスラッガーを完全に抑え込むのは難しいでしょう。
特に平沢選手は、春の甲子園でまさかの沈黙・・最後の夏にかける気持ちは大きいと思います。
【佐藤世那投手の分析をしてみよう】
それでは、佐藤世那投手の春の甲子園での投球を分析してみたいと思います。
正直言って、春の段階では、私は個人的に評価してませんでした。フォーム的に見て、コントロールに不安が残るのと、連投は難しいだろうと見ていたからです。好・不調の波が荒そうだし・・・。
春の甲子園でも、ものすごく力の入った鋭い直球が、ビシビシとキャッチャーミットに吸い込まれていくように見えましたね。まともに打とうと思ったら打てないでしょう。
ただ、ストライクとボールがはっきりわかるので、きわどいボールを見極められてしまう事があると思います。
あとは、やはりかなり力んで投げる傾向にあるので、相当スタミナを付けてこないと厳しいかな・・と思っています。力が入りすぎて下半身がふらつくのも気になりました。
けして剛速球をで抑えるようなタイプの投手ではありませんので、もう少し力を抜いて、変化球でカウントを取り、アウトコースの直球で勝負するような組み立てのほうがいいかな・・。
とてもじゃないけど、いまのコントロールでは、インコースでは勝負できません。
球威が超高校級なので、春までは通用したと思いますが、これが夏の甲子園で通用するかどうか・・少し厳しめの評価をしておきます。
■平沢大河(打者)
もう一人の注目選手、ドラフト候補と言われる、平沢大河選手です。
個人的に、この選手は必ずプロに行ける!と思っています。そんなに大きくはないのですが、いかにも体幹がしっかりしていそう。コマの軸のようにしっかりと打席に立っていて、その姿も美しいものがあります。
少しベース寄りに立つのですが、相手投手のインコース攻めにも、ゆとりがあって、ボールがよく見えています。
夏の甲子園を目指す宮城県の予選大会、打倒仙台育英に燃える、高校の球児たちの熱いプレーには大注目です。一泡吹かせるような野球、あっと驚く野球、次の塁を果敢に狙う野球に期待したいと思います(‘◇’)ゞ
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