仙台育英高校の佐藤世那投手、U18の世界大会では、強豪アメリカを相手に、素晴らしいピッチングを披露しました。
1試合は完封勝利、2試合目は2点、アメリカチームには相性が良いとは見ていましたが、まさかここまで通用するとは思っておりませんでした。
思い返せば昨年の秋、神宮大会の頂点に立った仙台育英高校、当然エースの佐藤世那は世間から大きな注目を浴びました。
そのころ、私は春の選抜の記事を書いておりましたが、正直言って佐藤投手の出来はイマイチでした。
あの投球でよく優勝できたな・・というのが、本音だったんですね、確かその当時の記事を見ると、佐藤世那投手についてはあまり良い評価をしていなかったと思います。
そして、春の選抜高校野球、やはり佐藤投手のピッチングは甲子園では通用しませんでした。秋から練習を積んできた各校の強打者を相手にしては、全くと言っていいほどコントロールが落ち着きませんでした。
そして、夏の大会、宮城大会での優勝は誰もが予想するところで、甲子園出場は見えていました。問題はそのあとです。
佐藤世那投手は、本来の持ち味であるアウトコースへのコントロール、変化球を主体とした投球の組み立てができていました。
【メキメキ成長!佐藤世那投手の伸びしろ】
インターネットなどでは投球フォームに問題があるといわれている佐藤世那投手、私も同じ意見を持っています。秋の大会を見たときは正直ここまでくる選手だとは思いませんでした。
腕の振りが大きくて、相手バッターからボールの握りまで丸見えの状態、140キロを超える速球も台無しではないか?と感じていたのです。
秋から春の大会では、本格速球派の投手として世間からもてはやされ、もしかすると彼自身が速球派の投手であると、勘違いしていたのかもしれません。
夏ごろから、佐藤世那投手の投球は変化球が主体となり、カーブ、スライダーと同じ速度の2種類のフォークボールを多用するようになりました。
これが大きな佐藤世那投手の成長につながったと思っています。
フォークボールはただ落差があるだけでなく、真ん中に落ちる、コントロールも随分と良くなりました。
【プロで通用するレベルの投手になるには・・】
当然のことですが、現在の佐藤世那投手のままでは、プロでは全くと言っていいほど通用しないでしょう。
日本人のバッターは、縦でも横でも、ものすごく変化球に強いバッターが多いので、アメリカ戦のように、フォークボールで仕留める投球が難しくなります。
そこで、直球をもう少し鍛えなおす必要が出てきます。
直球を速くするというより、速く見せるということがものすごく大事です。よく、直球の速度を上げるために筋力トレーニングに励む投手がいますが、佐藤投手の場合は、フォームを少し改造して、同じ急速でも速く見せることを学ぶほうが大事と思います。
また、緩急をもっとつけるために、何かを捨ててチェンジアップを覚えても面白い投手になります。
【がんばれ東北!期待しているぞ!】
なんでもかんでも、復興に結びつけるのは良くないとは思いますが、彼がプロ入りして活躍することは、東北を盛り上げることにつながると思います。
是非、楽天に入団して、3年後に10勝を目指す投手に成長していただきたいと思っています。
今年の高校球児たち、本当によく頑張りました。甲子園に出場できなかった選手の中にも、浦和学院の江口投手のような素晴らしい投手が埋もれています。
江口投手は進学を決めたようですが・・4年後に戻ってきてほしい選手の一人です。
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